2020.02.14 高圧下ランタン水素は実は「量子固体」 NIMSなど国際研究チームが発見
立方晶LaH10の結晶構造とポテンシャルエネルギー曲面の概念図
物質・材料研究機構(NIMS)と東北大学、東京大学、理化学研究所(理研)などで構成される国際研究チームは、温度マイナス23度というほぼ室温で超伝導になる高圧下ランタン水素が、原子核の量子ゆらぎのおかげで、広い圧力域で安定に存在する「量子固体」であることをコンピュータシミュレーションにより発見した。
水素を多く含んだ水素リッチ化合物による高温超伝導、さらには室温超伝導が、これまで考えられていたよりもはるかに低い圧力で実現できる... (つづく)