2023.07.11 【家電総合特集】TVS REGZA 笹川知之取締役副社長営業本部長
レグザシリーズ、大画面化推進
〝現場〟をキーワードに支援
テレビ専業メーカーとしてハイビジョンから高精細4Kまで主力薄型テレビ「REGZA(レグザ)」シリーズの製品群を拡充し、業界トップクラスの30機種以上をそろえ幅広い需要に対応してきた。2022年の国内テレビ市場は厳しさが続いたが、きめ細かい製品展開と販促支援でトップシェアを獲得できたことは大きな成果だと感じている。
23年の国内テレビ市場は想定よりも厳しいスタートとなっているが、4月に4K有機ELレグザと4KミニLED液晶レグザのフラッグシップ2シリーズと4KミニLED液晶スタンダードモデルの計3シリーズ9機種を他社に先駆け一気に発表できた。
フラッグシップ機には業界で初めてミリ波レーダーを使い視聴者の位置を特定し画質と音質を最適化する機能を搭載。リモコンにはインターネット動画がすぐに見られるダイレクトボタンを13個付けるなど、分かりやすい機能アップもした。
昨年同様に製品発表とともに東京をはじめ北海道、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の7会場で内覧会を開催。量販店や「東芝ストアー」の関係者ら約1700人の来場があり、ミリ波レーダーといった新機能については非常に評判が良かった。
今年は4K有機ELで77V型、4KミニLED液晶で85V型という大型モデルを用意し大画面化をさらに進めることができた。発売後の滑り出しも順調で、ギリギリまで品質向上に取り組んだ開発陣とハイセンスグループのグローバルでの調達力があって実現できたと思っている。
製品の企画から開発、販売、サポートまでワンストップで行える体制を構築できたことも大きい。全国9支社の営業体制を強化すべく、昨年は東日本統括と西日本統括を置き、9支社にいるマーチャンダイザー(MD)が現場密着型の支援を進めている。地域に合わせた販促などにも取り組んでおり、今年もさらに強化してく。
東芝ストアー向けの支援も広がりつつある。東芝ストアーの顧客向けに商品の決済から配送、据え付けまで行うもので、利用が拡大してきた。店舗との密接な関係を築けるため、引き続き一緒になって取り組んでいきたい。
販促ではCMキャラクターに小栗旬さんを引き続き起用するとともに、5年間のラグビー日本代表オフィシャルスポンサー契約を結んだ。10月10日まで対象商品購入で応援グッズがもらえる「レグザ de SPORTSキャンペーン」を行う。店頭でのPRも大々的に行い、訴求していく計画だ。
後半戦に向け、「現場」をキーワードに、各店と一体となった支援をしていきたい。