2023.07.27 【半導体/エレクトロニクス商社特集】マクニカ グローバルでサポート体制 構想力と実装力で社会発展に貢献

原 社長

 マクニカは、世界中から最先端テクノロジーを見つけ、技術的付加価値を加えて提供する。従業員の3割を占める技術者と、世界23カ国・地域81拠点をベースにグローバルにサポートできる体制を強みとしている。

 設立50周年を迎えた2022年度は業界初となる売上高1兆円を突破し確固たる地位を確立した。親会社マクニカホールディングスは「JPXプライム150指数」の構成銘柄に選定されるなど存在感を増す。

 半導体事業では170社超のメーカーを扱い、ハード・ソフトウエアなどを組み合わせた高付加価値ソリューションやモノづくりに関するコンサルティングを展開。

 IoTやDXを目指すあらゆる分野の課題解決・アイデア実現に、モノづくりの全工程で支援する。

 ネットワーク事業では、中東で急成長中のサイバーセキュリティー会社CyberKnight Technologiesを買収することで3月に合意。APACだけでなく中東へと拡大し、グローバルセキュリティー商社としての地位をより強固にする。

 サービス・ソリューションモデルでは、六つの事業テーマを定めて、独自のソリューションを開発・実装している。

 CPSセキュリティーでは、プログラミングの専門性を必要とせずにIT/OT/IoTシステムをスピーディーに開発できるソリューションを提供。

 モビリティーでは、自動運転レベル4の解禁で社会実装への期待が高まる中、仏GAUSSIN社とゼロ・エミッション自律型モビリティー開発を目的とした新会社を4月に設立。自動運転EVバスソリューションの提供を専門とするNAVYAの資産を引き継ぎ、自動運転レベル4の社会実装を加速する。

 フード・アグリテックでは、パートナーとの共同開発を通じて、持続的・安定的な食料供給の実現やロボットを活用した次世代農業の実現に向けた取り組みを進めている。

 「今後も、未来構想力と解像度の高い実装力を併せ持った共創パートナーとして、さまざまな領域の社会課題や地球環境問題の解決と、より良い未来社会の発展に貢献する企業を目指す」(原一将社長)。