2023.09.28 【空質商品特集】ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器「LXタイプ」

「LXタイプ」

「eco運転モード」で省エネ

使い捨て気化フィルター 全加湿器に展開

 ダイニチ工業は、温風気化式と気化式を組み合わせたハイブリッド式加湿器の最上位機「LXタイプ」をはじめ、デザイン性にもこだわった幅広いラインアップで冬の乾燥需要に応えていく。8月末に発売した今年度モデルには、気化式で常に運転して電気代を抑える「eco運転モード」を全機種に備え、省エネ・節電ニーズにも対応する。

 LXタイプなど主力機種には、エコモーターを搭載。設定湿度と現在湿度に合わせて送風量をきめ細かく制御し、最適な静かさと消費電力を両立した省エネ運転を可能にしている。

 一般的に加湿器は、適用畳数よりも大きいサイズを選ぶと加湿スピードの面でも電気代の面でも利点が大きい。同社製品の比較では、加湿量960ミリリットル/時の機種でエコモードにより運転した場合の消費電力は、500ミリリットル/時の機種で標準モードにより運転した場合の約7分の1で済む。1カ月の電気代の差は約1041円になると試算する。ダイニチは23機種に及ぶ豊富なラインアップをそろえているため、ユーザーの使用環境に合わせて最適な加湿器を選びやすいのも強みだ。

 今年度モデルでは、メンテナンス性をさらに高めているのも特徴だ。昨年度のLXタイプで採用した使い捨てタイプの抗菌気化フィルター「カンタン取替えフィルター」を、今年度から加湿器全機種に展開している。トレー内で水を吸い上げる気化フィルターは、定期的な水洗いやクエン酸洗浄などの手入れが必要になる。半面、同社アンケートでは、69%のユーザーが「手入れは面倒」と回答している。手入れが不要な気化フィルターがあれば使用したいという声も85%に達している。加湿器の手入れ全般の意識としても、61%のユーザーがコストよりも手間の削減を重視する結果が浮き彫りとなった。

 こうした声を受け、ダイニチは手入れが不要で使い捨てできるカンタン取替えフィルターの全機種展開を決めた。3カ月に1回汚れたら捨てるだけでよく、定期的な水洗いやクエン酸洗浄などが不要になる。

 LXタイプやRXTタイプなどの上位モデルには、トレーの上にセットして汚れたら捨てるだけの「カンタン取替えトレイカバー」も搭載する。

 1シーズンに1回交換するだけでよく、カンタン取替えフィルターとセットで使えばメンテナンス性が格段に高まる。