2023.10.04 パナソニックが東京品川区に家電事業の新拠点 若手の意見取り入れ縦割り打破
社員自身が自社製品との接点を持てる工夫も
「目黒ビルは実践の象徴」。2日、東京都品川区にグランドオープンした新拠点「パナソニック目黒ビル」(地上25階、地下2階)で、くらしアプライアンス社の松下理一社長は、コロナ禍を経て時代の大きな変化の中で社員の働き方の変容に向き合う。
パナソニックグループ祖業の家電事業を担う関連事業会社から部門まで2300人ほどが入居。
若手社員が発案した職場環境の整備と働き方の形を盛り込んだ新拠点で、社員同士が交流し新たなサービスや製品を顧客に提供していく。
1階正面入り口から入ると、最新家電がずらりと並び、エアコン室外機やドラム式洗濯乾燥機の内部構造の展示が出迎える。社員自身が自社製品との接点を持てる工夫の一つだ。
2階には、創業者である松下幸之助が遺した言葉をディスプレイに表示し、フロアには昔懐かしい歴代の家電製品も置いている。
パナソニックは事業部制が長く、「縦割りのカルチャーでやってきた」(松下社長)ため、従来の働く環境を打開するには、オフィスのレイアウトを変える必要があったという。
(5日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報いたします)