2023.11.09 【5G関連部品特集】日本ケミコン 基地局向け製品を多数そろえる
日本ケミコンは、高速・大容量化する5G通信基地局に向けた製品を多数そろえている。
高耐熱や高耐湿、高耐久性を実現したチップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PNAシリーズ」は、125度1万2000時間の耐久性と85度85%RH1000時間の耐湿性を両立した新製品。いずれも業界最高水準を誇っている。屋外設置が想定されるスモールセルの耐候性向上やメンテナンスフリーに貢献する。定格電圧範囲2.5~16V、静電容量範囲100~560μF、製品サイズφ6.3×6.7Lミリメートルをラインアップしている。
また、チップ形導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー(ハイブリッドコンデンサー)は高許容リプル電流品の「HXFシリーズ」をそろえている。135度4000時間保証で、定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲33~560μF。新たなケースサイズを追加し、製品サイズφ8×10L~φ10×16.5ミリメートルで商品化している。また、独自の封止構造で寿命を2倍に伸ばした135度8000時間保証品「HXUシリーズ」(定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲82~330μF、製品サイズφ10×10Lミリメートル)を開発するなどバリエーションをそろえている。
コモンモードチョークコイルでは新製品の「FWシリーズ」を提案する。FWシリーズは、ナノ結晶合金を用いたことで大幅な小型化を実現。低抵抗と低発熱であり、24時間連続稼働する通信基地局に最適な製品。同シリーズは、通常のフェライトタイプのコイルに比べ、体積を半分以下に、重量を6割に削減でき、発熱も約4割の抑制が可能。定格電流範囲7~39Aをカバーする。