2023.11.29 トヨタ30系アルファード/ヴェルファイア純正DAをビッグX11にアップグレード 国内市販初の車両機能コントロールも実現

大画面ビッグXでエアコンなど車両機能のコントロールもできる

 アルプスアルパインとアルパインマーケティングは、トヨタの人気ミニバン「30系アルファード/ヴェルファイア」の純正ディスプレーオーディオを11型の大画面カーナビゲーションシステム「ビッグX11」にアップグレードできる製品を開発した。新製品は国内市販ナビとして初めてエアコン操作やドア開閉といった車両機能をナビ側でコントロールできるようにした。2024年1月中旬から順次発売する。

 新製品は2019年12月から23年6月までに販売された30系アルヴェル後期型の純正ディスプレーオーディオをビッグX11に交換でき、最新のナビ機能や高音質なオーディオ、スマートフォン連携を実現するだけでなく、車両機能コントロールもできるようにした。車両機能コントロールは、純正の車両制御システムの開発を手掛ける東海理化(愛知県大口町)と共同で開発した。

 開発の背景には30系アルヴェル後期型から純正ディスプレーオーディオが標準装備となり市販ナビが装着できなくなったことがある。「高級ミニバンでありながら機能が限定的なディスプレーオーディオに不満を持っているユーザーも多かった」(アルパインマーケティング)という。

 新製品の開発に先立ち20年から直営店のアルパインスタイル3店舗で純正ディスプレーオーディオを移設しビッグXを取り付けてきた。すでに900台の装着実績があり、そこでのノウハウを生かし今回の製品化に至った。また、今年6月には四世代目となる40系アルヴェルが発売されたが、高額なこともあり30系に乗り続ける人や30系を中古車で探す人も増えているため、新製品で新たな需要を掘り起こす狙いもある。

 新製品を装着すれば40系の純正ナビで実現できる車両機能コントロール以上のことが30系でも実現できるようになる。価格はオープンで市場想定価格は35万円(税込み)前後を見込む。

 (詳報は30日付電波新聞/電波新聞デジタルに掲載します)