2023.12.06 クリスマスの準備を楽しめるXRコンテンツに熱視線、子どもたちへの寄付と連動
トムテたちとクリスマスの準備を楽しめるXRコンテンツ(提供=リプロネクスト)
サンタクロースを手伝う小人とともにクリスマスの準備を楽しむ――。そんな体験をスマートフォンで味わえるようにする社会貢献プロジェクトに熱い視線が注がれている。仕掛けたのは、現実世界と仮想世界を融合する技術「XR(クロスリアリティー)」を活用したコンテンツの開発などを手掛けるリプロネクスト(新潟市西区)だ。
今回の企画は「サンタXRプロジェクト」と銘打った取り組み。同社が制作したXRコンテンツを配信。スマホやタブレット端末で専用サイトからURLを開くと、愛らしい小人「トムテ」たちがクリスマスの準備を行う様子をのぞくことができる。
その様子は、現地空間に重ね合わせるような形で表現。現れたトムテたちをタップすると、さまざまな反応を返してくれる。
視聴者がこうした世界を体験すると、日本児童養護施設財団が運営する寄付サイト「あしながサンタ」への寄付につながる。全国の児童養護施設を対象に子どもたちに贈るクリスマスプレゼント費用を支援するサイトで、リプロネクストから視聴回数1回につき1円が寄付される。
プロジェクトは11月20日に開始。12月8日までにカウントした視聴回数が寄付に反映される計画だったが、対象期間をクリスマス当日(25日)まで延長する予定という。
同社代表取締役の藤田献児氏は発表したコメントの中で、児童養護施設に入所する子どもたちに寄り添うプロジェクトの狙いについて説明。「児童虐待やさまざまな理由で、さびしい思いやつらい思いを抱えて施設にきた子どもたちが多く、1年に1度のクリスマスが喜びと幸せな気持ちになってほしいという想いに共感した」と述べた。XRを生かした先駆的な社会貢献の取り組みとして、注目を集めそうだ。