日立製作所は13日、エネルギー事業統括本部のカーボンニュートラル事業部を子会社の日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)に会社分割方式により承継することを決めたと発表した。脱炭素化を支援するニーズの高まりを踏まえ、幅広い領域の顧客への提案力を強化することが狙い。

　会社分割の実施予定日は2024年4月1日。これにより、カーボンニュートラル事業部が長年培ったエネルギー関連の技術・ノウハウやコンサルティング力を、設備マネジメントなどを得意とする日立パワーソリューションズに集約する。

　両者の強みを掛け合わせることで、脱炭素化を支援する「エネルギー&ファシリティマネジメントサービス事業」を強化。設備の省エネ運転や二酸化炭素(CO₂)排出量の削減などを強力に後押ししたい考えだ。

　日立パワーソリューションズのカーボンニュートラル関連事業の売上収益を、27年度に300億円超に拡大することを目指す。中長期的には、海外市場への展開も視野に入れ、一段の成長を狙う。