2024.01.10 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の24年取り組み 近畿電子部品卸商組合(KEP)江見 佳之理事長

江見 理事長

海外視察など60周年事業を用意

 KEPでは今期、Webでの会合を推進しつつ、リアルでの会合も増やしてきた。通常の例会などはWebを組み合わせ、リアルでしか得ることのできない会合はできるだけ現場に足を運んだ。

 昨年7月中旬には、滋賀県日野町にあるダイフクのマテハン・ロジスティクス総合展示場「日に新た館」での見学会を開催。また、7月上旬には電子工作教室を大阪科学技術センター(大阪市西区)で開催。4年ぶりの教室となったが46組が参加。好評を得た。

 昨年11月の定例会は京都市左京区の京都市立国際交流会館で「医療画像の世界」をテーマにセミナーを実施。会場近隣の南禅寺界隈で紅葉鑑賞も行うなど現地で知識を得た。理事会、委員会などはWebを組み合わせ、効率よく会合を進めた。

 今年はKEP創立60周年のイベントを控える。大きな節目に正会員にも賛助会員にも喜んでもらえる事業を用意したい。周年事業の皮切りとなるのが2月に実施するフィリピンへの海外視察研修。現地の工場見学を交えつつ、会員同士が交流を図れる企画を用意する。そのほか、周年を冠としたゴルフコンペや総会、記念誌作成なども実施。記念誌は9月に発行予定だ。

 今年の業界の景況感は不透明な状況が続く見通し。一方で、年の後半は設備投資に明るい兆しが見える可能性もある。KEPとしては、メーカーと一体となって、組合企業がビジネスチャンスをつかめるようにしたい。そのためのバックアップ事業も推進する。海外経済機関との連携を強化し、視野が広がる活動につなげたい。

 JEPの目標を意識し、KEPの今後の活動につなげ、海外の情報提供も推進したい。