2024.01.17 米の国立半導体技術センター、トップ人事決まる シノプシス幹部ハンフォード氏

ハンフォード氏(サイトから)

 米政府が半導体研究開発プログラムの中核組織として新設を発表した国立半導体技術センター(NSTC)。その運営母体のCEOに、シノプシスの幹部を歴任したディアドラ・ハンフォード氏が任命された。 同氏の選任でトップ体制が固まり、NSTCは今年から本格的に事業を開始することになる。

 NSTCの運営母体になるNatcastが16日(現地時間)、人事を発表した。

 ハンフォード氏は、カリフォルニア大学バークレー校やブラウン大学を経て、シノプシスの主要幹部を36年間務めてきた。同社が新興企業だった時代から活躍し、現在は最高セキュリティー責任者(CSO)。米チップス(半導体)法に基づいて設立された商務省の産業諮問委員会 (IAC) のリーダーなど、多くの公的な諮問機関の委員も務めてきた経歴を持つ。

 Natcastは「半導体業界での豊富な経験やリーダーシップ、業界や政府との強い関係など、理想的な経歴を持つ」と選任の背景をコメントした。

 同法では、半導体生産や研究開発の支援を盛り込み、その柱の一つとして、先端半導体分野の産業育成を図るハブとなる官民コンソーシアムのNSTCを打ち出している。

 (18日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)