2024.01.31 【IIFES特集】理研計器 グローバル認証取得の各種ガス検知器など紹介

信号変換器付きガス検知部「SD-3シリーズ」

 理研計器は「MONODZUKURIの現場で安心・安全のため、通信機能を搭載したガス検知器を提案します!」をキャッチコピーに出展する。自動車や電子機器など幅広い産業分野のものづくりに資するソリューションを紹介。エネルギーや水の社会インフラやカーボンニュートラルへの環境ソリューション、安心・安全社会に貢献する提案を行う。

 「リアルタイムガスモニタリングシステム(RTGMS)」は、同社独自のガス検知器とセンシング技術を組み合わせたセミオーダーのシステム。特定の混合ガス組成をリアルタイムで計測でき、防爆や防じん・防滴にも対応。必要な機能に特化したシステム構成にすることで、導入コストなどを抑えられる。

 信号変換器付きガス検知部「SD-3シリーズ」は、使用温度範囲がマイナス20~プラス70度と過酷な環境下での稼働を想定して開発された。FM、cFM(カナダ)、中国防爆、SIL2認証(IEC61508)など、グローバル規格認証を追加取得。プラントエンジニアリング会社の求める厳しい要求水準に応えた。可燃性ガス用検知器の性能要求を満たす諸規格「IEC/EN60079-29-1」「CSA C22.2 No.60079-29-1」「FM6320」「ANSI/FM/UL60079-29-1」や、毒性/酸素に関する規格「FM6340」を新たに認証取得した。

 同社は昨年、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」から、可燃性ガス検知器(SD-3シリーズ)のベンダーとして正式認定された。硫化水素ガス検知器についても現在申請中。認定取得でサウジアラムコに対して製品を提供する機会を得たことで中近東をはじめ、さまざまな地域での石油・化学プラント建設プロジェクトへの販売拡大を図る。

 ガス総合監視システム「理研計器監視郎Ⅱ」は現場に行かなくてもブラウザーから詳細な現場情報が確認できるツール。セキュリティー対応のためユーザーをアカウント管理することで不正な情報閲覧を防止。アカウントごと行える操作を割り当てて作業トラブルを防ぐことができる。