2024.02.27 【複合機ソリューション特集】東芝テック 「e-STUDIO」シリーズ クラウドサービスを拡充 業界初RIID対応機発売
e-STUDIOシリーズ
東芝テックは、「e-STUDIO」シリーズとして、低・中速から高速までフルラインアップしている。また、今月20日には、これまでの13モデルに加え、A3カラー複合機の新モデル「e-STUDIO2021AC」を発売開始し、ラインアップを拡充した。
コロナ禍以降、複合機の国内市場は低調だが、同社は「リテール市場のプリントボリュームが前年実績を上回るなど、全体でも堅調に推移」(伊藤智紀ワークプレイス・ソリューション事業本部国内営業統括部統括部長)している。
「電帳法対応で、クラウドストレージサービスの需要が拡大、売り上げにつながっている」と話す。
新モデルのe-STUDIO2021ACは、e-STUDIOシリーズのコンセプト「Workstyle Renovation(ワークスタイルリノベーション)」を継承しており、複合機の利用シーンをオフィスに限定することなく、多様化するワークスタイルに対応している。
クラウドサービスやアプリケーションとの連携機能に加え、新たにセキュリティー強化に有効なIPP-PIN印刷機能や送信ファクスに記載する自局名称などの項目を設定する機能を実装した。
同社の戦略の柱は、複合機本体とクラウドストレージサービス「Collastorage(コラストレージ)」との連携強化だ。
「クラウドサービスとの連携強化は多様な働き方に加え、セキュリティーや災害対策などBCP(事業継続計画)の観点からも重要」(伊藤統括部長)として、Collastorageの他社連携を強化している。
また、e-STUDIOシリーズの特徴の一つは「特殊用紙への対応力」(熊田秀一同統括部企画・推進部マーケティング担当グループ長)。
従来の紙と比べ環境負荷を軽減できる石灰石を主原料とした「LIMEX(ライメックス)」素材への印刷も可能だ。
同社は、業界初のRFIDライター対応のA3カラー複合機「e-STUDIO4525AC RFID」を投入した。
「小売業や製造業、物流業、さらに医療などさまざまな現場への導入を図っている」(熊田グループ長)。
また、複合機本体とクラウドストレージサービスCollastorageとの連携サービスを強化している。
伊藤統括部長は「急速に働き方改革や働き方の多様化が進んだ。当社は、商品開発やソリューションでお客さまの課題解決に応えていく」と、同社の基本戦略を強調する。
このため、「連携可能なクラウドストレージサービスを拡大し、全てのクラウドサービスに対応」(伊藤統括部長)していく戦略だ。