2024.05.17 【電波時評】好調の事務機各社、改革の成果はこれから

 事務機大手各社の2024年3月期連結業績が出そろった。円安など為替効果もあり、増収基調は維持するものの、利益面ではまばら模様。構造改革、収益体質への転換など抜本的な改革への取り組みは道半ばだ。不透明感が増す経営環境の中で、経営改革の真価が問われる。

 リコーは国内向けソフトサービス、欧米での買収効果、スキャナートップメーカーのPFUの買収効果もあり、前期比10%の増収となった。利益は複合機販売やサーマル事業が欧米での市況悪化で...  (つづく)