2024.06.12 【JISSO PROTEC/JPCA Show特集】東芝情報システム 波形特性自動判定ソフトを出展

 東芝情報システムは、人工知能(AI)技術を活用してLSI評価業務の効率を上げる波形特性自動判定ソフトウエア「Waveform meister(ウェーブフォーム マイスター)」をメインに出展する。オシロスコープから取得したデータの異常有無をAIで判定、LSI評価業務を大幅に効率化する。

 Waveform meisterは、波形特性判定に特化し、学習・評価・判定をパッケージで提供するAIプラットフォーム。技術者の習熟度によらず、短時間で異常判定・特性分類・特定波形検出が可能で、開発工程の効率化と品質向上を実現する。

 従来の評価方法は、技術者により「評価仕様作成」「評価環境構築」を経て「判定」「データ確認・分析」を行い、「報告書作成」「評価結果レビュー」の手順を踏んでいた。Waveform meisterでは、技術者にかわりAIが、データ学習(データ判定モデルを生成)、データ判定モデル評価(判定精度を評価)、データ判定(未知の波形データを判定)し、判定結果を出す。活用事例では、電源ICの電気特性評価で、高い判定精度とともに、判定時間(H)は、目視判断の4.1に対し、0.6の85%削減の効果を確認している。

 Waveform meisterは、複数データを同時に判定可能で、学習・評価・判定を同じプラットフォーム上で提供できる。また、入力は画像データ、数値データに対応するほか、教師あり/教師なしの学習に対応する。既存の評価テストシステムに組み込み、判定の自動化が可能だ。

 販売はフルセット版(データ学習、データモデル評価、データ判定)と「データ判定」のみの2形態。9月から販売を開始する