2024.06.26 【COMNEXT特集】七星科学研究所 情報通信事業部 10M/100M兼用光通信機器「LA-110シリーズ」実機展示

LA-110シリーズ

 七星科学研究所 情報通信事業部は、情報通信機器の総合メーカーとして、メディアコンバーター、光エクステンダー、光通信機器を幅広く品ぞろえしている。

 同社は、10M/100M兼用光通信機器(光メディアコンバーター)「LA-110シリーズ」を販売開始する。最大伝送距離2キロメートルから58キロメートルまで20機種をラインアップし、10BASE-Tおよび100BASE-Txの両方に対応させることが可能。速度変換が可能なため10M・100Mの機器が混在するネットワークも簡単に光化ができる。COMNEXT2024では同シリーズを実機展示する。

 同事業部は、NKKCブランドの光通信機器を開発から製造・販売し、豊富なラインアップを展開。20年以上前から、制御通信の落雷・ノイズ対策として、光ファイバーの利用を推奨し、RS-485信号やRS-232信号対応のメディアコンバーターを販売している。

 長期間の信頼性を必要とする施設では、30年以上経過した今でも古い通信規格に対応した機器が現役で使用されている場合がある。しかし、ネットワーク業界の周辺機器は最新規格に更新され、古い規格に対応した機器が淘汰(とうた)されていく傾向にある。

 同事業部にユーザーから、従来使用していたメディアコンバーターが壊れてしまったが、古い通信規格であるため対応製品が少ない。短納期で長期間サポートが可能な製品が欲しいとの意見があった。

 そこで同事業部では光通信のサステナブルをテーマに、旧規格の10Mイーサネットにあえて対応した製品を追加ラインアップした。

 さらにフロー制御技術により、主に使用されている100Mイーサネットに変換できる機能を搭載した。

 今回、従来の100Mイーサネット用メディアコンバーターの設計をゼロから見直し、コストダウンと継続性を両立させた新製品を開発した。

 LA-110シリーズは、光ファイバーの芯数や取り付け方法が選択可能で顧客の利便性を向上。動作可能温度範囲マイナス40~プラス75度と広く、頑強な金属ケースで覆われているため、過酷な環境でも使用可能。

 製品サイズは、52×71×22.6ミリメートル(突起部含まず)。重量120グラム以下。

 準拠規格は、IEEE802.3z。伝送方式は、10/100BASE-Tx/100BASE-Fx。対応信号は、10メガbps半/全二重および100メガbps半/全二重。フォロー制御、オートネゴシエーション、リンクパススルー、メタル断線検知搭載。