2024.06.27 【複合機&プリンターソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーション 「Apeos」シリーズを起点 複合機DXを訴求へ
Apeos C7070
富士フイルムビジネスイノベーションは、カラー複合機「Apeos(アペオス)」シリーズを起点とした複合機DXを訴求している。新ブランドApeosシリーズは、主力のカラー機が堅調に推移。特に売れ筋の中速機が4、5月も販売を伸ばしている。
デバイステクノロジー事業本部の川崎有道事業企画管理部長は「ハイブリッドワークが広がる中で、複合機は電子化、業務プロセス改革などDXのポータルとしての位置付けが高まっている」と分析する。
複合機の提供価値として「ソリューション連携、ユーザビリティー、セキュリティー、環境への取り組みを強化」(川崎部長)している。
ソリューションではDX連携を強化。ユーザビリティーでは、設置後もお客の要望に応えて操作性を改善し、改善点をWebサイトで配信している。ユーザビリティーが高く評価され、A3カラー複合機「Apeos C7070」が、世界3大デザイン賞の一つである「iF Design Award 2024」のiFデザイン賞を受賞した。
セキュリティーでは、米国のセキュリティー基準「NIST」の最高評価に加え、サプライチェーンのセキュリティー規格「ISO/IEC 20243」認証を取得。環境面では、製品ライフサイクル全体に配慮した製品設計や、部品のリユース率を高めた再生型機などに注力している。
ソリューション・サービス戦略では、「事業フィロソフィーをCHX(カストマー・ハッピー・エクスペリエンス)と定め、DXなどを通じて、お客さまへの提供価値の向上」(岡部美智ビジネスソリューション事業本部マーケティング部ソリューション企画グループ部長)を図っている。中堅・中小企業のITインフラ環境を支援する「IT Expert Services」、企業のDXを促進するクラウドサービス「IWpro」の2本柱で展開。
IT Expert Servicesは、IT資産の可視化や運用・管理から環境改善支援までワンストップで提供する。「IT人材不足などの課題を抱える中小企業のニーズに応え、契約も右肩上がりで伸びている」と白旗謙次朗同本部マーケティング部サービス企画グループ長。
IWproは、ワークスペースに、紙やメール、ファクスなどで受け取る業務に必要な情報や、データ化・確認・加工・出力・送信などの一連の業務を集約できる。
「さまざまな既存システムをつなぎ、社内外のメンバーが共有する〝場〟を提供。単に生産性を上げるだけでなく、お客さまを成功体験に導いていくことを目指している」と岡部部長は強調する。
富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは、首都圏など全国主要地でフェアを開催し、事前登録が過去最高を記録。
「IWproを中心に、複合機DXやお客さまとの連携、富士フイルムグループのパーパスを訴求」(中川靖崇販売推進部販売促進室グループ長)し、好調だ。