2024.07.04 サービス業でも進む自動化 産業ロボ展が初日から活況
初日から多くの来場者が訪れ、省人化・自動化への関心の高さをうかがわせる
産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2024」が4日、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ、愛知県国際展示場)で開幕した。ニュースダイジェスト社(名古屋市千種区)の主催で、愛知県機械工具商業協同組合が共催。6日まで開催している。
244社・団体が出展、1320小間の規模で開催し、前回に比べ2割増。開幕直後から製造業の現場担当者らで会場内は盛況で、産業用ロボットやシステムインテグレーター、商社などが最新の技術・サービスを披露し、商談のきっかけづくりに生かしている。
サンワテクノスは、仮想空間を活用したデジタルマニュファクチャリングを実現するロボットソリューションパッケージ「3D Connectシリーズ」の第1弾「AR^2 System(エーアール・ツー・システム)」で、自動搬送車との連携などを実演した。ロボットに搭載したカメラが対象物の位置基準となるARマーカーを読み取り、相対位置の補正と動作条件を判断、選択して動作を指示するシステム。高精度な位置補正が可能で、企業ごとにアプリを作成するなど同じカメラに機能を拡張可能だ。
NKKスイッチズは、小型で薄い非常停止用押しボタンスイッチを通常サイズと比較展示。非常停止機器の採用モデルも紹介した。担当者は「製造業以外のサービス関連でも自動化への関心が高い」と手応えを話した。
製造業やサービス業で省人化が進んでいることもあり、今回は出展者数が増加。セミナーも初日と3日目は満席で、事務局は「実際にロボットを使う現場の人が来場し実物を見られるのが魅力」とアピールしている。