2024.07.09 【家電総合特集】後半戦の取り組み TVS REGZA 笹川知之取締役副社長兼営業本部長
4Kレグザ旗艦モデルを拡販
「ざんまいスマートアクセス」 推し活で優位性発揮
2024年のテレビ市場は昨年と同規模の約450万~470万台程度で着地すると見込んでいる。新型コロナウイルス終息以降、日本の消費動向は賃金上昇など明るい兆しが見えつつある半面、円安進行による物価高騰が先行きの不透明感を醸し出している。これがテレビ市場にどのような影響を与えるのか注視していきたい。
今夏の販売戦略は6月に発表した4K有機ELレグザ「X9900Nシリーズ」と4KミニLED液晶レグザ「Z970Nシリーズ」をフラッグシップモデルとして位置付け拡販していく。
いずれも進化した高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」を搭載。今年はエンジンのAI(人工知能)が「映画」「アニメ」といった映像の種類だけでなく、コンテンツのシーンが何かを判別して高画質化できるようになった。夜空の花火のシーンでは輝く光と引き締まった黒をよりリアルに再現できるようになっている。
サウンド面も充実した。5.1.2ch出力に対応し、視聴空間のさまざまな音源位置を正確に再現することで、臨場感あるリアルな高音質と立体音響を実現している。
マーケティングの観点では、レグザの画質・音質の訴求による他社との差異化だけではなく、以前から力を入れてきた「ざんまいスマートアクセス」という録画・視聴機能、ユーザーインターフェースの使い勝手の良さを中心に訴求を強化し、ブランドの認知拡大と売り上げ拡大を図っていくことを決めた。
ざんまいスマートアクセスは、録画番組やインターネット動画など、コンテンツの種類の垣根を越えて視聴したいジャンルやタレントをシームレスに検索して視聴できる。
特に〝推し活〟をしている人には、直観で利点や操作感を理解してもらえる、当社にしかない優位的機能だ。22年以降に発売されたほとんどのレグザで使用できるよう、アップデート対応が完了。多くのお客さまが利用できる状況となっている。
後半戦に向け、「観たいものだけ、好きなだけ」を軸に、レグザの優位性である、ざんまいスマートアクセスをお客さまに分かりやすく発信していく。
レグザの新アンバサダーとして、タレントの目黒蓮さんを起用した。CMの訴求力もあり、多くのお客さまにレグザの利点を直観で理解してもらえていると感じている。SNSでも大きな反響を得ているほか、店頭でも多くのお客さまから問い合わせがあり、手応えを感じている。
現在、最大10万円のキャッシュバックキャンペーンも展開中で、レグザの魅力を知ってもらうとともに、ぜひ購入してもらいたいと思っている。