2024.07.09 【家電総合特集】動向ダイジェスト

4Kテレビ、大画面前面

 今年後半に向けては、付加価値の高い製品訴求が重要になってくる。テレビは高精細4Kテレビの大画面化を前面に出し、視聴環境に合わせ、4K有機ELか4ミニLED液晶かを提案するとともに、立体音響について説明することもポイントになりそう。AV関連機器は後半戦も厳しい状況が続くとみられるが、付加機能の丁寧な提案によって需要を獲得していきたいところだ。

白物、省エネなどを訴求

 白物家電は省エネを訴求しながら、付加価値機能を説明していくことが重要だ。エアコンは清潔や快適性が各社の訴求ポイントになっている。冷蔵庫はいかに鮮度を落とさない保存とうまみを逃がさない冷凍ができるかが各社の差別化点だ。

 洗濯機はドラム式洗濯乾燥機が主戦場になり、使い勝手などがカギになりそうだ。掃除機はコードレススティック掃除機が成長をけん引していく。吸引力だけでなく、ごみの捨てやすさ、連続運転なども購入の決め手になる。

 調理家電は底堅く推移しそうだ。電子レンジは時短や簡単調理がキーワードになる。各社とも、おいしく簡単に本格的な料理ができることを前面に出しているため、加熱方法などの特長をみながら提案する必要がある。

 炊飯器も炊き上がりなどで各社がこだわる。高級機を購入する傾向が高まっているため、試食を用意した実演も需要喚起につながりそうだ。

 白物家電は全般的に底堅い見通しで、省エネを前面に出しながら機能提案していくことでプラス成長につなげたい。