2024.07.25 【半導体/エレクトロニクス商社特集】東亜無線電機 IoTセンサーユニットに注力
江見 社長
東亜無線電機は「人と情報のネットワークを拡(ひろ)げるヒューマンテクノロジー」をテーマに、時代を先取るソリューションやサービスを提供している。IoT関連商品を活用した現場やエンターテインメント分野のDX化に注力。大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンへの出展も決まった。
同社は電子部品、電子機器の商社事業だけでなく、中国、香港、ベトナムなどの海外事業、電子機器の開発・設計・生産のトータルサービス事業を展開。近年ではIoT関連を中心としたネットワーク事業なども手掛けており、関連企業と連携しながらネットワークソリューションを提供している。
現在力を注ぐのは木幡計器製作所が手掛けるIoTセンサーユニット「Salta」。アナログ計器に後付けしてデータの見える化が図れる、現場のDXにつながるソリューションだ。このほど、ユニットの防爆仕様の「Salta-Ex」を発売。高圧ガスコンビナート、化学プラントなど防爆エリアへの取り付けが可能で「引き合いが増えている」(江見佳之社長)。
また、カメラやセンサー、サーバーを活用した「動画ダウンロードサービス」も各所で提供。システムは通天閣観光の体験型アトラクション「タワースライダー」に採用されており、エンターテインメント分野のDXに貢献している。
システムは20、21日に開かれた「梅田ゆかた祭」でも活躍した。来場者が同社ブースでカメラに向かってポーズを取ると自動で動画を撮影し、その動画をQRコードでダウンロードできる仕組み。来場者に祭りの思い出を動画で提供した。
2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内に設置される「展示・出展ゾーン」への出展が決定している。万博に向けて新技術開発などに取り組む、大阪の優れた中小企業の技術力や魅力の発信を支援する企画「リボーンチャレンジ」に参加する。
期間は25年10月7~13日、テーマは「身近な課題や世界のお困りごとを大阪の町工場が解決します!」となっている。木幡計器製作所、ベルチャイルドと共に「出展内容を現在、最終調整中」(江見社長)という。