2024.07.25 キヤノン、1~6月連結は売上高2兆円超
キヤノンの2024年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、売上高が過去最高を記録した07年以来となる2兆円超えとなった。営業利益も前年同期比で2桁の伸び。
売上高は、欧州や中国の市況低迷の影響を引き続き受けたが、半導体露光装置やネットワークカメラなどが好調に推移、また、円安による為替効果もプラスした。特に、4~6月期は、同期の売上高として過去最高となった。
ビジネスユニット別の第2四半期(4~6月)の売り上げは、各ビジネスユニットとも前年同期比2桁の増収。プリンティングは、プロダクション市場向けのimagePRESS Vシリーズが好調に推移した。オフィス向け複合機も、中国市場が低迷したものの、低中速カラー複合機を中心に堅調だった。
メディカルは、米国でのCT販売が好調に推移したほか、企業買収効果もあった。イメージングは、レンズ交換式デジタルカメラ、ネットワークカメラが好調に推移した。
インダストリアルは、半導体露光装置が生成AI(人工知能)向けを中心に大きく売り上げを伸ばした。
通期連結業績見通しは、新規事業の成長性、主力事業の市場競争力や新製品効果、為替レートの見直しを考慮し、売上高、利益とも上方修正した。売上高は、過去最高を記録した07年を超える4兆6000億円を計画。為替レートは、1ドル=155円、1ユーロ=165円とし、いずれも前期比で約13円の円安に設定した。