2024.08.09 【コネクター特集】製品別動向 車載用

25ギガbps対応0.5ミリピッチ・フローティング基板対基板コネクター

高速伝送対応の開発が活発化

 コネクター各社は、「CASE」のメガトレンドによる自動車の技術進化に向け、高速伝送・高周波対応や小型・軽量化、高耐熱、高信頼性、大電流対応などの車載用コネクター開発を強化している。

 特に最近は、自動車アーキテクチャーの変化に対応し、統合ECUなどに照準を合わせた高速伝送対応コネクターの開発が活発で、25ギガbps対応などの製品開発が進んでいる。車載カメラ用コネクターは、100万画素デジタルセンシングカメラなどに対応したコネクターの小型・薄型化が追求されている。

 電動車用では、車載インバーターやモーター、バッテリー周りに使用される大電流/高耐圧対応製品の開発が活発。定格電圧850V対応品などが開発されている。

 EV急速充電規格は、日本のCHAdeMO(チャデモ規格)のほか、欧州CCS、北米CCS、中国GB/T、テスラSCなど乱立しており、最近は北米でテスラ北米充電規格NACS対応車種増加の動きもある。EV充電コネクターを手掛けるメーカーでは、グローバルマーケティングを強化し、全方位的な製品展開を図る企業が多い。

 エンジンルームなどの耐熱アプリケーションでは、125/150度対応などの高耐熱コネクターの開発が重視されている。

 EV開発では、1充電当たりの航続距離向上が重視される。このため、EV用ハーネスは小型・軽量化要求が強く、ワイヤハーネスからアルミハーネスへの代替や、FPC/FFC配線への切り替えによる車体軽量化の提案などが活発化している。