2024.08.09 楽天G、1~6月連結は8%増収も赤字
楽天グループの2024年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、売上高が前年同期比8%増の1兆509億円、最終損失は759億円の赤字だった。赤字幅は前年同期の1399億円から縮小したものの、20年に本格参入した携帯電話基地局の建設に伴う投資が依然財務を圧迫している。また、4~6月の売上高は5373億円で第2四半期として過去最高だった。
携帯電話事業の売上高は前年同期比10.4%増の1948億円、営業赤字は1325億円。ただ赤字幅は同525億円縮小した。三木谷浩史会長兼社長は「楽天モバイルの全契約回線数は770万件に達し収益性がさらに改善している。早期の黒字化を目指したい」と述べた。
インターネットサービスは、国内の旅行予約サービスは鈍化したものの、米国のオンラインキャッシュバックサービスが好調で増収増益。フィンテックも楽天カードの累計発行枚数3100万枚を超えたほか、銀行、証券など各サービスも伸長し増収増益だった。
通期連結業績予想は据え置いた。