2024.09.10 【コンデンサー特集】ニチコン 成長市場に重点の製品品ぞろえ

導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「GXCシリーズ」

▶画像ギャラリーへ

 ニチコンは、自動車やAIサーバーなどのDX関連、IoTや通信基地局を含めた情報通信などの成長市場に重点を置いて製品を開発。小形化、高容量化、低ESR化、高温度化などの技術ニーズに対応。高信頼性の各種アルミ電解コンデンサーやフィルムコンデンサーをラインアップしている。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、自動車やAIサーバー、通信基地局などで需要が拡大。125度4000時間保証のGYEシリーズに加えて、高容量化したGYFシリーズにも、それぞれ16V、50V、63Vの定格を追加。さらに同シリーズは新しいサイズのφ10×12.5Lも追加した。高温度や高リプルに対応した135度4000時間保証のGYCシリーズは、φ10×16.5Lのサイズも追加。定格リプル電流値を上げたGXCシリーズも4月から量産を開始した。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーは、リプル電流重畳の耐久性を保証した業界初の製品を展開。定格電圧2.5~6.3Vをカバーする125度2000時間保証のPCWシリーズに、5月にはφ8×7とφ8×10Lを追加。定格静電容量を390μFから1800μFまで拡大した。125度4000時間保証のPCRシリーズと135度4000時間保証のPCHシリーズにφ10×16Lサイズを追加。10月から量産を開始する。

 チップ形アルミ電解コンデンサーは、高容量の面実装製品で105度5000時間保証のUCKシリーズを昨年10月から市場投入。

 リード線形アルミ電解コンデンサーは、UBRシリーズを今年7月から市場投入。車載関連機器用途では高リプル電流重畳保証にも応えるためUTFシリーズも開発。9月から量産を開始予定。

 フィルムコンデンサーは、xEV搭載の主機モーター駆動インバーターには欠かせない平滑コンデンサーとしてEMシリーズが広く採用。小形リチウムイオン二次電池SLBシリーズは、IoTやウエアラブル機器に採用されている。