2024.09.13 【抵抗器特集】フラット電子 海外企業と協業で品ぞろえ拡充

 フラット電子は、超高精度・高信頼性を強みとする金属薄膜抵抗器の専業メーカー。このほど、海外企業との協業が決定し、今後製品のラインアップを拡充していく。従来取りそろえていなかった低抵抗・高周波製品やシャント抵抗器などをラインアップに加え、セット提案などを進めていく。協業先から供給される製品は、全てフラット電子のブランドで販売する。年内の販売開始に向け、準備を進めている。

 同社の従来製品は高精度の抵抗温度係数と抵抗値許容差が特徴。プラスマイナス1PPM/度という最小温度係数(TCR)、プラスマイナス0.01%という最小抵抗値許容差を実現している。制御機器や計測器、半導体製造装置など高精度が要求される用途で高い性能を発揮する。

 近年、同社が取り扱っていない抵抗器について顧客から問い合わせを受けるケースも多く、セットで提供してほしいという要望が増えていた。金属薄膜抵抗器に、新たなラインアップが加わることで、シナジーを生み出していく。

 従来製品で主力となるチップ形金属薄膜ネットワーク抵抗器には、面実装タイプ「RFCNシリーズ」がある。多数の素子を一つにまとめ、スペース効率向上と搭載工数低減に貢献。SOP形、SIP形、DIP形のネットワーク抵抗器の置き換えでVE効果が期待できる。箔(はく)抵抗と比較して小型・低価格で実装性にも優れ、相対精度は同等だ。

 ほかにも、豊富なラインアップを展開。角型金属薄膜チップ抵抗器やリード型金属薄膜抵抗器など、薄膜技術を生かしたさまざまな抵抗器を提供する。