2024.09.18 【INTERMEASURE 2024特集】オーバル 「ミスター省エネ」展示 総合無線センサーソリューション、現場の課題を解決

耐圧防爆形ミスター省エネ

▶画像ギャラリーへ

 オーバルは、多種多様な現場情報を低コストに一元収集し、現場の課題を解決する「ミスター省エネ」を展示する。

 ミスター省エネは、セイコーインスツルがおよそ10年前から省エネ市場で広く展開してきた920メガヘルツ総合無線センサーソリューションで、温度、湿度、照度、CO₂、電力、電流、パルスなどのさまざまな現場情報を一部の子機を除き、内蔵電池やエネルギーハーベスト技術により外部電源不要で一元収集することができる。

 オーバルとの協業によって、流量計も対応可能となり、さまざまな流量を簡単に遠隔監視でき、無駄や異常を監視し、省エネを推進する。

 さらに、防爆エリアでのデータ収集を可能にした「耐圧防爆形ミスター省エネ」は、汎用(はんよう)計測機器と組み合わせ、ボイラー燃料や蒸気、工業用水などのユーティリティー流体の計測や設備の稼働状態の監視を行い、保全業務を効率化できるため、製造現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献することが期待される。

 920メガヘルツ帯域は、従来の工業用無線やWi-Fiと比べると通信速度は遅いが、約100メートルの通信が可能で、中継器の設置数を減らすことができ、工場の設備監視用ネットワークの導入費用を抑えられる。高速な応答性能は求められず、数分間隔の計測で目的を満足できる監視用途などに適している。

 また、展示会では新製品として、東京計器と共同開発した液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」も展示する。付属の手締めねじタイプの樹脂バンドを使用し、配管の外側から簡単に取り付けができる完全工事レス(配管工事不要、電源工事不要、配線工事不要、取り付け工具不要)な流量計である。

 電池寿命は約10年と長寿命で、ミスター省エネ無線通信により遠隔での流量監視も可能である。