2024.09.24 【九州・山口産業特集】品川商工 65年の実績と信頼で九州産業の躍進に部品で貢献

品川商工の製品群

 品川商工は配線ならびに基板周りで使用するワイヤリングアクセサリーの専門メーカーとして今年創立65年目を迎えた。創業時から重電、家電、通信、交通など、電気の流れるところの多岐にわたり、配線ならびに基板周りのパーツ開発に積極的に取り組み、顧客ニーズに対応してきた。

 60年以上の販売実績があるTCVキャップは丸型端子などの電線圧着部を絶縁保護する軟質PVC製キャップ。信頼性が高く、柔軟性があり取り付け作業性、密着性に優れる。適用電線は0.3~325平方ミリメートルで対応。17サイズ、カラー9色をラインアップし、端末の色別表示に最適として支持されている。

 また、TCVキャップ同様の製品で耐熱性、難燃性に優れた材料を使用したTCMキャップはUL規格認定(定格105度、600V)を取得し、12サイズ、6色をそろえ実績を伸ばしている。

 SFチューブはPETモノフィラメントを編組した配線保護チューブ。編組構造のため軽量で熱や湿気を逃がし屈曲性、弾力性、伸縮性に優れることから可動部分のケーブル保護に最適。6サイズを取りそろえ、拡大最大径は12~55ミリメートルで対応可能。チューブは縮めることで内径が約1.5~4倍に拡大することから幅広い用途に対応する。標準品と難燃品(UL規格認定品・燃焼定格VW-1)がある。

 自動車、自動二輪車用途に開発されたネットプロテクターSSは耐摩耗性に優れ、独自のカット仕上げが装着作業効率をアップする。

 関連製品では、編組チューブ用カット工具としてヒートナイフSSの販売を開始した。昇温が早く熱安定性に優れるセラミックヒーターを搭載し、高温の独自刃先が編組チューブをスムーズに切断溶着し、カット面がほつれず、きれいに仕上げることができる。独自の刃先形状は2箇所の切断面を持ち、切断時の自由度が高く軽量な本体と併せ、連続カット作業でも疲れにくくカット作業の効率化に貢献する。消費電力を抑えた省エネタイプ。

 いずれもRoHS指令対応品。