2024.10.23 船井電機がモビリティー事業に参入 トレーラー付き電動アシスト自転車開発

大容量トレーラー付き電動アシスト自転車〝RIJDEN〟ACTIO G41

 船井電機は、宅配のラストマイルデリバリー向けソリューションとして配送業者向けに電動アシスト自転車〝RIJDEN〟を開発、モビリティー事業に参入した。

 第1弾として大容量トレーラー付きのRIJDEN ACTIO G41が国内最大のオンラインストアに採用されたことが10月10日に発表された。

 トレーラー付き電動アシスト自転車は、車に比べ小回りが利くため、車の通行や駐車スペースの確保が難しい狭い道路や人口密集地での効率的な配送手段として期待される。

 ドライバーが自動車などの運転免許がなくとも利用できるため、経験を問わず多くの人が配達パートナーになれ、CO₂排出量が非常に少ない配送方法として注目を集める。

 積載量と性能を向上させたRIJDEN(=オランダ語で〝乗る〟を意味)は、効率的な配送を可能にするだけでなく、前輪の荷台に転倒防止設計を施し、ドライバーの安全にも配慮している。

 RIJDEN ACTIO G41の最大の特長は安全性。高性能な油圧ディスクブレーキの採用で、厳しい気象条件や地形でも十分なブレーキ性能を確保。フレームは耐荷重性を向上させるために熱処理された高性能アルミニウムを採用した。電気モーター「DU-E6180C Cargo」と5ギアのNEXUSインナーハブを組み合わせたシマノ ステップ ドライブ トレールは、少ない力でよりスムーズなペダリングを可能にし、坂道での運転サポートに対応する。シマノ ドライブトレイン全体とシマノ バッテリー「BT-E8010J(468Wh)」の組み合わせにより、1回の充電で平均40キロメートルの走行距離を実現する。

 RIJDENの市場導入に関して、ピーター・スウィンケルスeモビリティ事業推進室長は「当社のRIJDENは、安全で使いやすくパワフルで、快適な乗り心地を実現し、一回の充電で40キロメートル走行できるため、経験を問わず、より多くの人に届けられ、社会の脱炭素化にも貢献する。今後のラストワンマイル配送の重要な部分になる」とコメントした。