2024.10.24 富士通ゼネラル、4~9月連結は増収・営業益2.4倍

 富士通ゼネラルの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、猛暑などで好調だった国内外の空調機器と情報通信システムが増加し、前年同期比12.8%増収となった。営業利益は北米での冷媒転換対応があったものの、増収とコスト削減の効果で同約2.4倍と大幅増を計上した。

 一方で今回、電子デバイス事業の絞り込みなど事業構造改革費用78億9700万円と関係会社の貸倒引当金など62億7000万円を特別損失で計上したことで、最終損益は前年の44億1300万円の黒字から100億9200万円の損失となった。

 これに伴い、通期連結業績見通しを修正。売上高は空調機などが好調で200億円上方修正したものの、各利益は下方修正した。最終利益は60億円の黒字から70億円の赤字になる見通しだ。会見した増田幸司社長CEOは「次の成長に向け損失を一括処理し、来期のジャンプスタートに備える」などと述べた。

 事業別には、空調機は天候不順で欧州が苦戦したものの、猛暑だった日本やインドが好調で同14.3%増収。情報通信システムは防災・減災対応案件が拡大し同19.5%増収で主力事業は堅調に推移した。