2024.10.30 【計測展2024 OSAKA特集】オーバル 液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」を展示

UC-1(右)と無線積算計

 オーバルは新製品として、東京計器と共同開発した液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」を展示する。同製品は省エネ対策を進めるに当たって最初のステップとなるユーティリティー流体の使用量可視化に最適な流量計となる。

 省エネ対策において流量計の導入は、配管や電気工事などで時間とコストが掛かり、ハードルが高いとされるが、UC-1は付属の手締めねじタイプの樹脂バンドを使用し配管の外側から簡単に取り付けができる完全工事レス(配管工事不要、配線工事不要、外部電源不要、取り付け工具不要)を実現した。1機種で8口径(呼び径25~100A)に対応しているため、機種選定で悩む必要がなく、予備品を保有する場合も最小限の台数で済ますことができる。

 電池寿命は約10年と長寿命で、無線出力仕様はセイコーインスツルが展開する920メガヘルツ無線ネットワーク・ソリューション「ミスター省エネ」※により遠隔での流量監視も可能。無線出力仕様以外にも無電圧接点出力や現場表示のみ(出力なし)の仕様を用意し、運用方法により最適な仕様を選択できる。

 また、UC-1と同時リリースした「ミスター省エネ対応 パネルマウント形無線積算計(EL9240)」は、UC-1を含む同社製無線流量計から受信した流量情報(積算流量および瞬時流量)を前面LCDに表示するパネル計器。最大10台の流量計からの流量情報を受信・表示できる。

 パソコンや専用の上位システムが不要であり、流量の遠隔監視をスモールスタートで始めたい場合には最適な製品となる。配線コストを大幅に削減し、主にユーティリティーエネルギー流体の使用量管理の合理化、省エネ活動に貢献する。

 ※「ミスター省エネ」はセイコーインスツルの登録商標。