2024.10.31 パナソニックHD、4~9月連結は増収・営業増益
パナソニック ホールディングスの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は増収、営業利益・税引前利益が2桁伸長した。
国内家電や電材事業などが堅調に推移したくらし事業、生成AI関連のビジネスが急増したインダストリー、実装機や現場ソリューションが順調に推移したコネクトの販売増、および為替換算の影響で増収となった。
また、営業利益では車載電池で和歌山工場や米・カンザス工場への戦略投資の増加はあったものの、合理化の進捗(しんちょく)など損益の良化により増益となった。
第2四半期(7~9月)は、第1四半期(4~6月)に比べ、増収増益となり業績が好転した。梅田博和代表取締役副社長執行役員グループCFOは第2四半期の業績について「厳しかった第1四半期を一定程度挽回することができた。業績が好調だったのは生成AI関連のインダストリーとエナジーで、収益性が高く全体をけん引した」と語った。
生成AI関連ではインダストリーで導電性高分子コンデンサーや多層基板材料が上期(4~9月)売上高が1.9倍に拡大、エナジーの産業・民生向け蓄電システムもデータセンター向けに同じく2.1倍に拡大、通期でも同様の拡大ペースを見込んでいる。
重点領域と定めた欧州のヒートポンプ給湯暖房システム(A2W)も「第1四半期をボトムに回復傾向がみられる」(梅田グループCFO)と話す。通期連結業績予想については変更なしとした。