2024.11.01 マクセル、4~9月連結は4%減収・大幅な減益
マクセルの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、一次電池や粘着テープ、健康・理美容製品などが増収だったものの、二次電池や半導体関連製品などが減少し前年同期比3.8%減収だった。営業利益はライセンス収入や半導体関連の減少が響き、同8.5%減に。経常利益と最終利益は為替差損の計上で大幅減となった。
事業別では、車載用と医療用一次電池が好調だったエネルギー分野で営業利益を大きく伸ばした。機能性部材料は増収減益で、半導体製造工程用テープと塗布型セパレータが増収に貢献したが、粘着テープと工業用ゴム製品が利益を押し下げた。
ライフソリューションは、健康・理美容の海外OEM(相手先ブランドによる生産)製品の販売が好調で同13.9%増収。営業利益も増収効果と構造改革の成果で営業利益は同約3倍を計上した。
一方、光学・システムはLEDヘッドランプ用レンズが好調だったが、車載カメラユニットが厳しかった。半導体関連の在庫調整の遅れも影響。全体では大幅な減収減益だった。
上期の実績を受け、通期連結業績予想の売り上げを20億円下方修正した。1日の決算説明会で中村啓次社長は「事業別に違いはあるが期初想定通りに着地できており、注力事業は堅調に推移している」と説明。収益改善に取り組み、計画を達成していく意欲を示した。