エディオンは8日、複合商業施設「ニトリ奈良南SC」（奈良市西九条）1階に「エディオン奈良南店」をオープンした。ファミリー層の来店が多いニトリとの集客シナジーを狙い、おもちゃやゲーム売り場を充実。約4000平方メートルの売り場を生かした販売を目指していく。

　「ミニ四駆のコースで父親世代も取り込むことで滞在時間を延ばし、家電の販売にもつなげていく」。オープン当日、来店客でにぎわう店内の一角で、大西雅也店長はそう意気込みを語った。

　新店は県内7店舗目の直営店。店内の一角に構えるおもちゃやゲームを取り扱う「ネバーランド」には、体験コーナーやミニ四駆のコースを設け、ファミリー層の獲得を狙った売り場構成を重視している。

　ミニ四駆のコースを設けているのは、エディオンの中でもなんば本店（大阪市中央区）や横浜西口本店（横浜市西区）など一部店舗のみ。子どもが遊べるキッズスペースも2カ所用意するなど、家電の開発などでも協力関係にあるニトリの客層の取り込みを目指した売り場づくりを実践している。

　当日は、混雑を避けるために開店時間を30分早め、9時30分にオープン。台数限定商品の一部が午前中に完売したほか、おもちゃ売り場で多くの子どもが遊ぶ姿が見られるなど大盛況となった。

　同店は、JR郡山駅から徒歩約20分の場所に立地。従業員は35人で、ニトリ奈良南SCの駐車場700台を利用できる。