日本電波工業の2025年3月期第2四半期（24年4～9月）連結決算は増収増益となった。スマートフォンやデータセンター（DC）向けの販売増や、プロ仕様カメラ向け光学製品の伸長などが業績拡大をけん引し、売上高・利益ともに期初想定を上回った。

　市場別売上高は、主力の車載市場向けは、世界の完成車生産台数が前年を下回る水準で推移した中でも前年同期比で増収を確保した。移動体通信向けは、大手スマホメーカー向けを中心に想定を上回る売り上げを計上し、増収となった。産業機器向けは、生成AI（人工知能）の需要拡大を背景にDC向けの販売が予想を上回り、増収を確保した。

　通期連結業績は、車載市場の先行きが不透明なことや、スマホ向けの販売が上期偏重となる見通しであることなどを踏まえ、従来予想を据え置いた。