2024.12.10 国内初、モビリティーの連携実証に成功 KDDIなど5社、ロボット・自動運転車・ドローンが協調
連携地点で自動配送ロボットから自動運転車へ荷物を受け渡した
KDDIや、自動運転地図システムなどを手掛けるアイサンテクノロジーなど5社は、自動配送ロボットと自動運転車、ドローンが協調して配送する全自動配送を見据えた協調配送実証に実証に成功した。配送という一つの目的達成のために、位置情報の定義が異なる3種類のモビリティーを連携させる実証に成功したのは国内初という。
参画したのはほかにKDDIスマートドローンとKDDI総合研究所、ティアフォー(名古屋市中村区)。全自動配送の実現に向け「協調制御プラットフォーム」を開発し、23年9月には自動運転車からドローンが離着する実証に成功している。
今回、自動配送ロボット、自動運転車、ドローンを協調制御し、合流地点を最適計算する統合配送経路計算技術を開発。千葉県君津市の中山間地域で6日に行った実証では、建物内で荷物を受け取った自動配送ロボットと、ドローンを積んだ自動運転車が連携して互いに最適な合流地点へ移動することに成功した。
自動配送ロボットから自動運転車へ荷物を受け渡した後、ドローンの最適な離陸地点まで自動運転車が移動し、ドローンが離陸。目的地まで飛行して着陸し、荷物の配送を完了したことを確認した。配送を完了した自動配送ロボット、自動運転車、ドローンは、次の配送予約に備えて元の場所に戻る。
KDDIは「各モビリティーが協調することで物流の労働力不足を解決できるほか、災害時の山間部への物資配送を効率化できる」としている。(12日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)