2025.01.06 パロマリーム、富士通ゼネラル買収へ 7月にも株式公開買い付け
パロマ・リームホールディングス(HD)は6日、富士通ゼネラルの買収を目指し、普通株式を公開買い付けで取得すると発表した。
パロマ・リームHDは空調と給湯事業を手掛ける持ち株会社で、傘下にガス給湯器・コンロのパロマと、北米や南米、欧州で給湯・空調機分野を手掛けるリーム・マニュファクチャリング・カンパニーを有する。
富士通ゼネラルは、住宅、商業、産業向け空調機器事業、情報通信システムや電子デバイス事業を手掛けており、2016年からリームとの間で、空調機事業分野の相互製品供給や共同開発を含む協業関係を持つ。
リームは、省エネ性能に優れたエアコン事業を持つ富士通ゼネラルを取り込むことで、北米や中南米での市場開拓を目指す。公開買い付けは7月開始を目指す。富士通ゼネラルはパロマ・リームHDの完全子会社となり、上場廃止となる。
パロマ・リームHDの小林弘明社長は「富士通ゼネラルの経営の独立性を尊重しながら、共に協業していくことで合意した。富士通ゼネラルの参画により、パロマ・リームグループは空調と給湯両方の事業において、脱炭素化社会実現に向けたイノベーションを加速していく」とコメントを発表した。