2025.01.20 音声による認知症診断支援アルゴリズム発売 SMKと国立循環器病研究センターの共同開発が完了

スマホアプリのデモ画面

 SMKと国立循環器病研究センターは17日、共同で進めてきた「音声による認知症診断支援アルゴリズム」の共同研究・開発が完了したと発表した。

 両者は、米国Canary Speech社の技術を活用して2022年3月から音声による認知症診断支援アルゴリズムの共同研究・開発を行ってきた。今回、MCI(軽度認知障害)検知モデル開発研究で、目標としていた検知精度80%を達成したため、開発を完了した。

 このアルゴリズムにより、スマートフォンやパソコン、電話などで取得した40秒の音声から簡易にMCIの状態を判別することが可能となる。両者は今後も共同研究を継続し、MCIだけではなく抑うつ傾向、うつ、疲労度の検知モデルでも高い検知精度を目指す。

 SMKは、今回開発した日本語のMCI検知モデルの本格的な販売を17日から開始した。サービスの提供形式はAPIによるプラットフォーム、デバイスとの連携や、アプリケーションの提供などを想定。認知症の前段階であるMCIを早期に発見し、適切な対策をとることで認知機能の改善や発症を遅らせることができる可能性があるとの報告もあり、幅広い業界での展開を検討している。(21日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)