2025.01.22 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド 見どころ/事業戦略 北陸電気工業
フォークリフト用IoT専用端末
産業車両向けIoT端末など多彩
北陸電気工業は、オートモーティブワールドの「国際カーエレクトロニクス技術展」に出展し、多彩な車載用電子部品・応用システムを紹介する。
長年の実績に基づく高信頼性、高耐久性を備える自動車用電子部品のほか、高性能センシング技術、無線技術、高密度実装技術など、同社が保有する技術を紹介する。主な出品製品は圧電マルチブザー、産業車両向けIoT端末、耐アーク性角板形チップヒューズ、高機能チップ固定抵抗器、電子回路モジュール、電流検出用金属板抵抗器など。グループの野村エンジニアリング製品も紹介する。
同社は、IoT分野において、設計・製造から導入までサポートしている。一例として、フォークリフト用のIoTシステムがある。同システムは、専用端末をフォークリフトに取り付けることにより、屋内外でシームレスに位置情報を検知できることに加え、端末機に内蔵の各種センサー(加速度センサーやジャイロセンサーなど)を使用して稼働情報、危険運転操作情報を検知する。データはクラウド上にアップロードし、アプリを使用してリアルタイムに情報を把握できる。さらに、緊急時には通報を発信し、管理者に現場の危険を通知することも可能。
圧電音響部品では、同社従来比で帯域を広げた「圧電マルチブザー」をデモ実演する。消費電力が0・2Wと、同音圧レベルのダイナミックスピーカーに比べ5分の1以下を実現し、バッテリー駆動の発音体として適している。同社独自の振動板形状・共鳴器形状・セラミック積層技術により、低周波化・広帯域化・高音圧化を実現。製品構造/量産ラインの一貫設計により、製品設計の自由度が高い。特許出願中。
耐アーク性角板形チップヒューズは、同社独自の構造による速断型チップヒューズで、定格電圧DC75Vを実現している。高電圧が加わる車載向け電池監視用ユニットの回路保護に最適。