2025.01.22 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】ネプコンジャパン 見どころ/事業戦略 ヤマハ発動機

次世代型高速ディスペンサー「YRM-D」

課題に応じ最適な自動化提案

 ヤマハ発動機ロボティクス事業部は、昨年6月に発表した表面実装技術(SMT)の新コンセプト「Perfect Fit Automation」をテーマとし、顧客が抱える課題に応じた最適なソリューションを提案していく。次世代型高速ディスペンサー「YRM-D」などの最新装置を展示会で初めて披露する。

 Perfect Fit Automationは、SMT生産工程の全プロセスで現場の状況に応じ、最適な自動化を提案する新コンセプト。プロセスごとに自動化の提案を行うことで、多種多様な設備やシステムを適切に連携させ、工場全体を最適化するスマートファクトリーの具現化を目指す。

 実装機、印刷機、検査機など、SMTの主要設備を取りそろえる同社だからこそ提案できる多彩なソリューションが大きな特徴。以前から提唱している「1STOP SMART SOLUTION」による高効率・高品質な生産ラインに加え、自動化・自律化を実現する。

 YRM-Dは昨年10月に発表した次世代型高速ディスペンサー。高剛性筐体(きょうたい)や高精度ヘッドの採用などにより、塗布タクト0.07秒/点、塗布精度プラスマイナス0.05ミリメートルの高速・高精度を安定して実現した。

 奥行き1254ミリメートルと、従来機「YSD」同様のコンパクトなマシンサイズを維持しつつ、同社の次世代型プラットフォーム「YRシリーズ」を採用。YRシリーズ共通のマシン制御システムや高速性を兼ね備えたアプリケーションソフトにより、周辺システムやソフトウエアとのスムーズな連携を図った。

 シリンジアダプターを刷新し、1種のアダプターアッセンブリーと2種のジョイントノズルで5~30ccの各種・各容量のシリンジと塗布パターンに対応可能だ。ディスペンスヘッドは生産形態に合わせ、2ヘッド(標準)/3ヘッド(オプション)から選択できる。L510×W460ミリメートルの大型基板まで対応する。