2025.02.20 金沢大など研究グループ、従来の2倍以上のPCE実現 全有機太陽電池、実用化へ前進

 金沢大学理工研究域物質化学系の中野正浩准教授らの研究グループは、成膜技術の麗光(京都市右京区)、カナダのクイーンズ大学と共同で、全て有機材料で構成したフィルム型太陽電池において従来の2倍以上の光電変換効率(PCE)を実現した。

 現在の太陽光パネルは有害性が懸念され、廃棄処理にコストがかかる。そのため、有害な金属材料などを含まない「全有機太陽電池」が注目されている。しかし、従来の全有機太陽電池のPCEは約4%止まり。従来のシリ...  (つづく)