2025.02.27 【複合機&プリンターソリューション特集】MPS/BPOサービス
快適なオフィス環境の整備が求められている
MPS需要、確実に増加
各社、BPOサービスも強化へ
オフィスのプリント環境の最適化を提案するアウトソーシングサービス「MPS(マネージド・プリント・サービス)」の需要が着実に拡大している。富士フイルムBIは、MPSをアジアパシフィックを含め、海外にも展開しているが、ビジネスソリューション事業本部の白旗謙次朗マーケティング部サービス企画グループ部長は「国内外でオフィス環境の最適化ニーズは高まっている」とみる。背景には、サイバーセキュリティー対策などで法令対応を強化する動きが強まっていることが挙げられる。
MPSは、オフィスの複合機やプリンターなどをはじめとする出力環境の改善と運用管理などトータルでサポートするアウトソーシングサービスで、最適な出力環境を実現するために、出力状況などを見える化し、機器の最適配置を提案、構築、さらに継続的に改善を支援する。これに加え、近年は「ガバナンスを強化するため、MPSを導入する企業が増えている」と白旗部長。
同社では、「MPS Guardia(ガルディア)」を提供。MPS Guardiaでは、出力環境の最適化と出力の管理業務を支援する「コストコントロール」、出力機器の稼働情報の自動取得と迅速な対応を行う「プロアクティブサポート」、サービス稼働状況の確認やさまざまな依頼ができるポータルの提供などの「ユーザビリティー」、出力機器をリモートで集中管理し、出力のガバナンスとセキュリティー管理するサービスの提供などに加えて、「ECO推進機能」などサービスを拡充している。
コニカミノルタは、「コニカミノルタOPS」を早くから展開、グローバル実績を上げている。OPS(オプティマイズド・プリント・サービス)の名称で、MPSを提供している。
キヤノンは全世界共通のマネージドサービス「キャノン・マネージド・ドキュメント・サービス」を提供している。国内販社のキヤノンマーケティングジャパンでは、企業の業務を受託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを強化している。昨年、業種に特化したBPOサービスに強みを持つプリマジェストを子会社化し、BPO事業の拡大を図る。
エプソン販売は、複合機の消費電力削減・適正配置のニーズに対応、出力アセスメントサービスに注力している。