2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大阪・関西万博 交通インフラ 鉄道・バス・水路などで輸送支援

1月に開業した夢洲駅

水素燃料電池船「まほろば」水素燃料電池船「まほろば」

 万博会場には、鉄道駅と直結する「東ゲート」、バスターミナルとつながる「西ゲート」で来場者を迎え入れる。

 Osaka Metroは1月に、万博の会場駅となる「夢洲駅」を開業。中央線をコスモスクエア駅から北西へ3.2キロメートル延伸。中央線で使用する列車を23編成から33編成に増強。会場へ直接乗り入れる唯一の鉄道手段として、4月2日にダイヤを改正。大阪港駅から夢洲駅間の最高速度を時速95キロメートルに変更。2分30秒間隔で運行する。

 JRや私鉄など各ターミナル駅からはシャトルバスを運行。新大阪駅や大阪駅、中之島駅、なんば駅のほか、JR桜島駅などから出発する。会場近くにある舞洲や尼崎、堺などからもパークアンドライドで会場への輸送をサポートする。

 水路からも会場輸送をサポート。岩谷産業が手掛けた水素燃料電池船「まほろば」は、大阪の市街地と夢洲・万博会場をつなぐ運航コースを用意。クリーンエネルギーとして注目される水素と空気中の酸素のみを使い、運航時のCO₂排出量を抑えつつ会場輸送を担う。

 空飛ぶクルマを展開するスカイドライブは、万博会場でのデモフライトを目指し開発を進めている。商用化は万博以降、数年後に実施する方針だ。