2025.04.10 【電波時評】抽象的な理論・研究への挑戦

 数学のノーベル賞といわれる「アーベル賞」に、京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授が選ばれたと発表された。日本人の同賞受賞は初めて。柏原教授は「代数解析学で要となる『D加群』と呼ばれる理論を築くなど数学界をけん引し、新たな扉を開いた先見者」との評価で受賞が決まった。

 このD加群の理論は、数学の中でも抽象的な理論で説明が難しい。これをごく簡単に説明すると、「線形常・偏微分方程式系を代数的に捉えた概念」という。

...  (つづく)