2025.04.15 積水化学、福島県の調査研究事業に参画 ペロブスカイト太陽電池の導入検討

福島県との現地説明会

 積水化学工業と子会社の積水ソーラーフィルムは、福島県によるペロブスカイト太陽電池調査研究事業に参画する。

 同事業は、福島新エネ社会構想に基づき、耐荷重が小さい屋根や壁面、曲面などでの発電・活用が期待されるペロブスカイト太陽電池を公共施設に先行的に設置し、事業化の可能性などについて検討を深め、福島県における将来的な導入拡大につなげていくことを目的として行われる。

 具体的には、県内の公共施設3カ所にペロブスカイト太陽電池を設置し、▽設置場所の適否▽設置に必要な機器▽据え付け方法―の検証を行う。発電した電気は蓄電池やデジタルサイネージなどの電力として活用する。

 設置場所は①Jヴィレッジ(センターハウス前ロータリー芝生面)②あづま総合運動公園(第1体育館屋根面)③福島県立博物館(正面玄関壁面)。

 今後、県内の公共性の高い施設などの屋根や壁面、起伏のある地面などを対象に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の特長を生かせるモデル的設置の候補地を複数選定し、具体的な導入可能性を検討する。

 積水ソーラーフィルムはペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う企業として、積水化学工...  (つづく)