2025.04.24 トレックス・セミコン、コイル一体型DC/DCコンバーター発売 LDOからの置き換えに

トレックスの新製品見本

 トレックス・セミコンダクターは、産業機器などの部品として入力電圧より小さな電圧を出力する36V高耐圧、600mAのコイル一体型DC/DCコンバーター「XCL247」「XCL248」を発売した。実績豊富で廉価な低ドロップアウト(LDO)レギュレーターからの置き換えを狙う。

 高効率に加え、パッケージが3×3×1.7ミリメートルかつ外部コイルが不要。設計時の手間が省ける点も押し出す。モノのインターネット(IoT)機能を付加する機器などで採用を目指す。初年度30万個、次年度以降で100万~150万個の販売を見込む。

 同種の製品は海外半導体メーカーも投入するが、トレックスの製品は自己消費電流が11μAと小さく待機時の効率に優れる点で差異化を図る。

 2024年末に発表した「XC9704」「XC9705」のコイル一体版という位置付け。既存コイルの活用にこだわらず、より省面積、低ノイズを求め、コイル選びの手間を省きたいといった顧客に向ける。出力電圧の立ち上がりを通知する「パワーグッド」機能や立ち上がり時間を調整するソフトスタート機能を引き続き採用。Pチャンネル・ドライバーも搭載し、入力電圧低下時も出力電圧を高く維持する。複数...  (つづく)