2025.05.26 【LED照明総合特集】東芝ライテック 無線調光「SceneLED」シリーズ リモコン1台でグループ操作

SceneLEDシリーズLED高天井器具

 2027年末で蛍光ランプの製造と輸出入が禁止となる中、LED照明へのリニューアル需要が加速してきている。照明各社は単に買い替えだけでなく、新たな価値を追加した製品の提案が求められている。

 東芝ライテックは、照明器具とハンディーリモコンだけで調光できる無線調光シリーズ「SceneLED(シーンレッド)」シリーズの提案が進んでいる。

 器具本体に無線送受信機能を搭載しており、信号線の工事が不要。LED照明への置き換えなどのリニューアルに合わせて調光制御を導入する際、既設の照明器具をシーンレッドに置き換えるだけで設置工事が完了する省施工が特長だ。

 一般的な無線調光の照明で必要とされるエリアコントローラーも不要。さらにハンディーリモコン1台でグループ操作やシーン操作などの設定が簡単に行える。

 1台単位やグループ単位で消灯操作も可能なため、省エネ効果も期待できる。

 20年にシーンレッドシリーズへ追加ライアップされたLED高天井器具は、手元のリモコン一つで照明器具1台ずつのオン/オフが可能なほか、5~100%の範囲で調光できる。

 シーン制御設定では一度のボタン操作で設定したシーンの明るさに一括調光できる。設定できるシーンは三つで、例えば体育館などでスクリーンを用いて映像を投影する際、前方スクリーン付近は消灯、後方に向かって5%点灯、20%点灯などといったシーン制御ができる。工場での利用では、稼働エリアは100%点灯し、停止エリアは10%点灯、保管エリアは消灯するといったこともできる、

 LED高天井器具は、電気設備に関する資機材を対象とする「JECA FAIR 2025製品コンクール」に参加している。