2025.06.27 ヤマダ、東京に「くらしまるごと」大型店、開店前に900人 イオンも併設
オープンしたテックライフセレクト足立竹の塚店=27日、東京都足立区
ヤマダデンキは27日、家電や家具、インテリアなどを扱う大型店「テックライフセレクト足立竹の塚店」(東京都足立区)をオープンした。ヤマダが注力する「くらしまるごと」戦略の新業態店「ライフセレクト」の39店舗目で、1階にはスーパーマーケット「イオンスタイル竹の塚」を併設。開店前には900人弱が並び、5分前倒ししてオープンした。
新店の売り場面積は約1万平方メートルで、統廃合した「アウトレット足立店」の約2.5倍の広さとなる。生活空間を再現した展示や住まいの相談カウンターも設置し、来店客の暮らしを広く支援する売り場づくりを実践。4~5階の駐車場は250台の駐車が可能で、従業員は132人体制で運営する。
店舗の2、3階がヤマダの売り場になる。2階にはモバイルやオーディオ、おもちゃなどを取りそろえる。3階には季節家電やリフォーム、インテリアを展開する。
1階にはイオンスタイルが出店。これまでイオンモールの中にヤマダ店舗を展開することがほとんどだったが、今回はヤマダがオーナーとなり、イオンスタイルを誘致した形だ。東京都内では2店舗目となる。
御堂豊誉店長は、イオンスタイルとの併設について「日常的にスーパーで買い物をするお客さまが、当店にも足を運んでもらうことを期待している。イオンや足立区と共同のイベントも開催していく」と展望する。
テレビやオーディオコーナーでは、家具と組み合わせてこだわりの生活空間を再現した展示を6つ用意。「ヤングファミリー」や「シアタールーム」などテーマを設定した生活空間を再現している。
リユース家電売り場も広く展開。短期間の家電使用がメインの単身赴任や一人暮らしの来店客への訴求も狙う。6月6日にオープンした「テックライフセレクト横浜本店」(横浜市戸塚区)に続き、年代別の玩具体験コーナーも設置した。
足立区竹の塚エリアは、2023年6月にオープンしたケーズデンキ足立竹の塚店など競合する量販店が増えている。御堂店長は「当店ならではの家電や家具、リフォームまでの一貫した提案を強みにしていく」と話し、競合店と差別化していく考えだ。
オープンに合わせ、27~30日にかけて「日替り目玉品」を用意し盛り上げていく。30日まで旧アウトレット足立店の駐車場を臨時駐車場(120台駐車可能)として開放し、同店への無料シャトルバスを運行。週末には人気キャラクターとの撮影会も開催し、家族連れでの集客も狙う。