2025.07.02 製造業景況感、2期ぶり小幅改善 価格転嫁寄与、トランプ関税重し 6月日銀短観

 日銀が1日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス13となり、3月の前回調査から1ポイント改善した。改善は2四半期ぶり。トランプ米政権の高関税政策の影響による不確実性の高まりが下押し要因になったが、原材料費や人件費などコスト上昇分の価格転嫁の進展が寄与した。

 トランプ政権による自動車への追加関税や相互関税の発動後初の短観となり、大企業製造業の自動車は...  (つづく)