2025.07.29 FDKの4~6月連結 減収・赤字転落
FDKの2026年3月期第1四半期(25年4~6月期)連結決算は、売上高が前年同期比8.0%減の145億2800万円、営業利益は同2.2%減の2億1300万円、純損益は1億700万円の赤字に転じた。
アルカリ乾電池に関し固定資産の減損損失1億3700万円を計上している。期初想定よりは良化した。
電池事業の売上高は同7.5%減の112億500万円。リチウム電池が増加したがニッケル水素電池や設備関連ビジネスが減少。ニッケル水素電池は海外の市販・工業用途向け、設備関連ビジネスは自動車関連設備がそれぞれ減った。リチウム電池は国内外のセキュリティー・スマートメーター・住宅用警報器用途向けが増えた。
電子事業の売上高は同9.6%減の33億2200万円。各種モジュールが減少。製品別にみるとモビリティー用途向けで増えたが、タブレット用途向けの減少に加え液晶ディスプレー用途の選択と集中による一部機種生産終了が影響した。
損益面をみると、電池事業は円高による為替影響があったがリチウム電池の増収、原材料価格の変動や技術バリュー・エンジニアリング(VE)によるコストダウンにより、事業全体として増益。電子事業は減収により減益だった。
通期予想は据え置いた。